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はじめに「名作を見るシリーズ」について
ども!岸尾です!
さて今回映画レビュー第一回目なんですが【名作を見るシリーズ】という形で括っている目的を少しだけお話させて頂きます。
このシリーズでは昔の名作と呼ばれている作品を見て良かった点や見どころ、感想をサクッと簡単に紹介していこうと考えています!
理由としては
・名作なので既に見た、知っているという方が多いだろうということ。
・僕が見たいものがかなりの本数があるので1本ずつ詳しく紹介するとキリがない(笑)
1本当たり短い分量なるかもですが、読んでいただいてるあなたに出来る限り作品の魅力が伝えられればと思います!
では、本文をどうぞ!!
七人の侍
さて、今回映画初レビュー!その第一回を飾るのは日本映画史上最高の1本と名高い作品!
黒澤 明監督「七人の侍」です!!
いやー、長かった(笑)
なんとこの作品上映時間が207分、約3時間半もあるんですよね。長いことに対しての配慮なのか、途中で真っ黒の背景に白文字で「休憩」が書かれているだけの見ている側の休憩時間が5分間ほど挟まれたりしているのには驚きました(笑)
なので、見る際にはしっかりと時間をとって見ることをオススメします!
では、早速レビューをどうぞ!!
これが70年前の映画とは思えない
まず、圧倒された。というのがこの映画を見終わって第一の感想です。
この映画が公開されたのが1954年。
本当にこれが今から約70年前に作られた映画なのかと。
現代のCG技術をふんだんに盛り込まれた映画とくらべるのは土俵が違うのかも知れませんが、それに負けず劣らずの迫力をCGなしでしかも白黒という色彩だけで生み出しています。
冒頭でも言ったとおり207分という長尺ですがカットやセリフ回し、建築物などの舞台セット、役者たちの熱量で飽きさせるということがありません。役者全員が本当にその時代の百姓や武士、侍を彷彿とさせる生き様を演じていました。
特に、主演のお二人。三船敏郎さんと志村喬さんの熱量とカリスマ性は圧倒的でした。
三船敏郎さん演じる菊千代は、山犬のような野性的で荒々しい性格でチームのトラブルメーカーですが、実は百姓の出で戦禍で両親を亡くしているという過去があります。
普段は騒がしく、よく激昂してすねたり怒鳴り散らしたりしている困ったやつなんですが。
この菊千代が唯一おいおいと泣くシーンがあって、そのシーンは短いのにも関わらず思わずつられ泣きしてしまいました。
対して、志村喬さんが演じる島田勘兵衛。
7人のリーダー的な役割を持つ人物で、菊千代とは対照的にどんな時でも落ち着いており温厚で冷静沈着といった性格で皆を率います。
見ているぼく自身が感じたことなんですが、この勘兵衛が話しているシーンは安心感があるというかなぜか落ち着くんですよね。
劇中の人物達だけではなく見ているこちら側にも影響を与えてくるカリスマ性を作り上げるというのはとても難しいことだろうしそれをやり遂げている志村喬さんは本当に凄い役者さんだったんだろうなと思います。
他にも、ルパン三世の石川五右衛門を作り上げる要素の一つになったとも言われている、宮口精二さん演じる久蔵など個性的な人物たちが物語に色を加えています。
一つだけ残念な点をあげると。これは音声の技術や演技的なことも絡んでいるので仕方ないかもしれないんですが百姓の人たちがなんて言ってるのか分からない部分がそこそこあったってことですね。特に序盤は結構気になりました(笑)
まぁ、それを差し引いてもいい映画には変わりありません。
世界的にも評価され日本映画史上最高作品と謳われる。
最近の戦国時代を背景にした時代劇ものというと、国と国同士の争いであったり
織田信長、武田信玄などの有名な戦国武将が話に絡んでくるのが常ですが。
この映画にはそれがありません。
とある百姓達の村が野武士に襲われ略奪されていて、その村を助けるためにやとわれた七人の腕利きの侍が立ち上がるというだけの話。そこにややこしい理由なんてない。
この弱きを助け強きをくじく。という分かりやすい設定が海外でも受け入れられた一番の理由のようにも思えます。
実際、この映画が公開された4年後1960年にアメリカでは「荒野の七人」として、そして2016年には「マグニフィセント・セブン」としてリメイクされています。
実は、このマグニフィセント・セブンは僕が七人の侍を見るきっかけになりました(笑)
まとめ
この映画の魅力を100%伝えようと思うとまだまだ書き足りませんし僕の文章力では伝えきれないかもしれません(笑)
観る前までは昔の映画だし。。。と思ってそこまで期待してなかったんですが見終わった後はすっかりこの映画に魅了されてしまいました。
この記事を読んでくれていてまだ見てないよという方は
日本映画史上最高の一本と言われているこの「七人の侍」の世界に浸ってみてはいかがでしょうか?
ここまで読んでいただきありがとうございました!!
また次の作品でお会いしましょう!では!
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